103.夏休み計画を立てる時の大切なポイント

覚えておきたい子どもの記憶のこと…
年齢が低いほど記憶に残りにくい
・小学校低学年(3年生)でも、去年の出来事はあまり覚えていない
・特に子どもがあまり関わっていない体験は記憶に残りにくい

記憶に残りにくい体験の例
・移動時間が長く、ずっと座っていた
・1時間も列に並んで、ずっと立っていた
・親が一方的に決めた観光地巡り

<子どもにとって意味のある計画を立てるために>
大切な視点
1.子どもが実際に動けているか
2.子どもが本当にやりたいことか
3.子どもが主体的に関わっているか

避けたいパターン
・親の「やらせたい」「連れて行きたい」思いが先行
・高額な費用をかけたのに子どもが覚えていない
・子どもが「親に付き合ってあげている」状態

<記憶に残る体験の作り方>
「消費側」から「作る側」へ
消費側の体験:用意されたイベントに参加するだけ
作る側の体験:計画段階から参加し、手足を動かして活動に参加

テレビ番組の実験;ある番組で、子どもたちに2種類のキャンプを紹介し、どちらを選ぶかという企画を紹介…
グランピング:快適で全て用意されている
自然キャンプ:テント張り、火起こし、料理作り
→ 子どもたちはグランピングにテンションが上がってものの、最終的に「自然キャンプ」を選んだ

子どもたちの感想
・「自分で火を起こしたのが嬉しかった」
・「なかなか火がつかなくて悔しかったけど、完成した時すごく嬉しかった」
(「消費者」ではない体験の一例として、とてもメッセージ性のある感想!)

<年齢別のおすすめ体験>
小学校中学年以降
・2〜3日のキャンプ
・子どもだけで参加するイベント
・冒険的な体験にトライ

年齢が低い子ども
・山に行ってみる
・川に足をつけてみる
・川辺の岩をひっくり返して探索
・子どもが自分で探求できる環境を作る

<親の役割>
大人がすべきこと
・安全を保証する
・危険がないように見守る
・子どもが自分で探求できる環境を整える 期待できる効果
・子どもにとって思い出になる体験
・経済的な負担が軽くなる
・大人も自然に触れてリフレッシュ

夏休みの計画を立てる時は、「刺激的な消費」から「体験型の活動」にチャンネルを変えることで、子どもにとって本当に価値のある時間を作ることができます。完璧に用意された体験より、子どもが主体的に関わり、試行錯誤できる体験の方が、長い記憶に残る素晴らしい夏休みになるでしょう♪

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102.今の子どもに必要な経験とは

現代の子育ての難しさ…
昔は「子どもはほっといても育つ」と言われていましたが、それは近所のお兄ちゃん、お姉ちゃんや地域の仲間集団が自然に子どもを育ててくれる環境があったからです。今の時代は、その条件が整っていないため、家庭内で大人1〜2人が子どもと関わる必要があり、子育てが格段に難しくなっています。

現代の子どもたちの特徴
今の子どもたちは、スマホやゲームなど「目からの情報」を得るのがとても得意です。視覚を使って理解する力は現代特有の力として伸びています。

しかし、これは脳の発達や子どもの全体像から見ると、ごく一部の力しか使っていません。五感のうち視覚ばかりを使い、他の感覚をあまり使わないことで、発達のでこぼこや発達障害のような状態に見えてしまう現象が起きやすくなっています。

子どもに必要な経験

1.五感をバランスよく使う

視覚以外の感覚も積極的に使わせましょう:

– 味覚
– 聴覚
– 触覚
– 嗅覚

2.運動(特に下半身を使う動き)
現代の子どもたちに最も不足しているのは運動です。上半身の活動(テレビ、ゲーム、ブロック遊びなど)は座った状態でもできますが、下半身を使う動きが圧倒的に不足しています。

<具体的な取り組み方法>

・簡単にできる運動

– お散歩:大人の1歩が子どもの3歩。親が思うより十分な運動量になります
– 鬼ごっこ:飛んだり跳ねたりするだけで十分
– パパによじ登る:ジャングルジムが危険なら、パパが代わりになって家の中でも可能

・日常生活での工夫

– 家の中でのお手伝い:「あれ取ってきて」「郵便屋さんお願い」など、遊び感覚で動いてもらう
– 家の中での移動を増やす:配達屋さんごっこなど

・裸足での活動

・足裏の刺激:足の裏には複雑な構造があり、それを連動させて歩いたり走ったりします
– おすすめの方法:  
 - 芝生の上を裸足で
 - ぞうりやビーチサンダルで歩く
 - 真夏の酷暑の時期になる前の今の時期がチャンス!

大切なポイント

・難しいことをする必要はありません
・幼児向けスポーツクラブに通わせる必要もありません
・週末はパパにお任せでもOK
・3歳を超えて歩く・走るが安定した子どもは、特に下半身を使う動きを意識的に取り入れましょう

現代の子育ては確かに難しいですが、意識して環境を整えることで、子どもに必要な刺激を与えることができます。特別なことをするのではなく、日常の中で少し工夫するだけで十分効果がありますよ♪

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101.今の時代の子育てって…

今の時代で子育てをすることは、実はとっても難易度が高いのです…加えて、子育ての難しさ、祖父母世代との子育て観の違いなど、世代間のすれ違いが生む苦しさもあるのではないでしょうか…

親世代の悩み
現代の母親たちは、義理の母や実母から「昔はもっと気楽だった」「手をかけすぎ」「神経質すぎる」といったアドバイスを受けて傷ついています。「あなたの時とは違うのよ」という気持ちを抱えながらも、それを直接言えずにもやもやとした感情を抱えているのが現状です。

祖父母世代の悩み
一方で祖父母世代も実は苦しんでいます。本当は手伝いたいし孫を可愛がりたいのですが、「口出しして嫁を困らせるのではないか」と遠慮してしまい、結果的に何も言えない状況に陥っています。

<なぜ現代の親は「勇者」なのか>
時代背景の根本的な違い

  • 昔の子育て: 「放っておいても子どもは育つ」時代で、手取り足取り教える必要がなかった
  • 現代の子育て: 神経を尖らせなければならない複雑で困難な環境

現代で子どもを産み育てること自体が「非常に難しい挑戦」であり、それに取り組んでいる親たちは「勇者」なのです!

現代の子育て環境の具体的な問題点
社会環境の変化

  1. 孤立化: 子育て仲間が圧倒的に少ない
  2. 子ども同士の交流減少: 子どもたちが育ち合う機会が減っている
  3. 時間的制約: スケジュール化された忙しい毎日で余裕がない
  4. 刺激不足: 普通の日常生活(送迎→帰宅→食事→入浴→就寝)だけでは子どもの成長に必要な刺激が足りない

「育ちそびれ」の問題
現代の子どもたちは、本来身につけるべきスキルを十分に獲得できないまま次の発達段階に進んでしまうケースが増えています。これは環境の問題であり、親だけの責任ではありません。

これらは現代の子育て環境では「普通に起こること」であり、一人で抱え込まずに専門家に相談することが大切です。

現代の子育ては構造的に困難であり、個人の努力だけでは限界があります。だからこそ「頑張りすぎない」こと、そして適切なサポートを求めることが重要です。現代で子育てをしているだけで十分に価値があり、親は自分自身を誇りに思ってください!

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