096.ことばの育み方

ことばの習得は、子どもが勝手に伸ばしていくのではなく、周りにいる大人と一緒に言葉の使い方を学んでいきます。
どんなふうに言葉を紡いでいるのか、段階的にお伝えします。

0-2歳頃まで:感情を作る時期
– 子どもは自分の感情をまだ理解していない
– 大人の声かけによって子どもは自分の感情に気づく
– 転んだ時などに、大人が「痛かったね」と声をかけることで、子どもは痛みという感情を学ぶ
– ポジティブな声かけ(「強かったね」「頑張ったね」)を心がけることで、前向きな子どもに育つ
– この時期は大人がクイズ感覚で「お腹すいたの?」「飽きちゃった?」など想像して声をかけるのが良い

2歳以降(いやいや期):自分に気づく時期
– 子どもが自分の意思を持ち始める
– 大人が正解を押し付けるのではなく、「嫌だったのね、じゃあどうしたいの?」と子ども自身に答えを見つけさせる

2-3歳:現実と空想の境界が曖昧な時期
– 7歳までは現実的思考が難しい
– 変なことを言っても「面白いこと言うね」「面白いこと思いついたね」と受け入れる
– 否定せずに「それでそれで」と話を引き出す

年中・年長・小学校低学年:思考が活発な時期
– クイズやしりとりで語彙を増やす
– 遊びを通して言葉を学ばせる

全年齢共通:読み聞かせの重要性
– 年齢が低い時は絵を見てストーリーを作る
– 年長以降は文字を読むことも一緒に行う

子どもの言葉の発達は日常の関わりの中で育まれるため、親も楽しみながらチャレンジすることが大切ですよ♪

ーーーーーーー
番組で扱ってほしいテーマがありましたら、お気軽にお問合せください♪
メール: contact@mamilia.jp
WEB: https://www.mamilia.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/mamilia55/
ーーーーーーー

095.気持ちを言葉にできるメリット

子どもの「気持ちを言葉にする力」を育てるメリットとサポート方法
子どもが自分の気持ちを言葉で表現できるようになると、子育てがぐっと楽になります。主なメリットとしては…

1.子どもの問題行動の減少
– 子どもが自分の状態を言葉で表現できないと、行動でサインを出すことある
– 不登校傾向などは、言葉で説明できない心情を行動で示している場合も
– 気持ちを言葉にできると、その代わりの問題行動が減る

2. 子どもの自己解決力の向上
– 言葉が増えることで、自分の頭の中で考えられるようになる
– 困ったことがあっても、自分で整理して解決できる力が育つ
– 「レジリエンス(ストレス耐性)」が高まる

3. 親子の相互理解の深まり
– 子どもが自分の気持ちを理解できると、親の気持ちも理解できるようになる
– お互いを理解し合えることで、落ち着いた関係が築ける

実践のポイント
1.年齢に合わせたサポート
– 幼児期は、大人が丁寧に言葉を聞き取り、整理を手伝うことが大切
– 小学生以降は、自分で考え解決する力につながっていく

2.親子で一緒に練習する姿勢
– 親だからといって上手なわけではないことを認める
– 「ママも苦手だから一緒に練習しよう」というスタンスで

3.親自身も気持ちを言葉にする
– 「あなたが怒っているのを見ると、ママは心配になる」など
– 親が自分の気持ちを表現することが子どものモデルになる

子どもの気持ちを言葉にするサポートは、親子にとって大きなメリットがあります。まずは親子で一緒に、気持ちを言葉にする練習から始めてみましょう。
すぐに上手くいかなくても、「今からでも遅くない」ので安心して取り組んでください​​​​​​​​​​​​​​​♪

ーーーーーーー
番組で扱ってほしいテーマがありましたら、お気軽にお問合せください♪
メール: contact@mamilia.jp
WEB: https://www.mamilia.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/mamilia55/
ーーーーーーー

094.気持ちを言葉にできていますか?

子どもが自分の気持ちを言葉で表現できるようになることは、健全な感情発達において非常に重要です。感情を言葉にできない子どもは:

– 自分の感情をコントロールすることが難しくなる
– 欲求不満を感じると、癇癪や問題行動として表れやすくなる
– 他者からの言葉による誘導に影響されやすくなる場合がある

子どもの言語発達において最も重要なのは、「感覚と言葉をつなぐ」ことです。
感覚と言葉をつなぐことが、言語化の始まりです。

1. 赤ちゃん期:感覚の世界
– 赤ちゃんは言葉のない世界で、感覚を通して世界を知っていきます
– 暑い、寒い、痛い、心地よいなどの体感が彼らの世界観の基盤になります

2. 大人の役割:感覚に言葉を与える
– 赤ちゃんが泣いたとき、単に「泣いた泣いた」と言うのではなく
– 「お腹すいたのかな?」「おしっこ出たのかな?」など、赤ちゃんが感じているであろう感覚に言葉を当てていく
– これが独り言のようでもOK。赤ちゃんはしっかり聞いています!

興味深いのは、言葉をたくさん話せることと、自分の感覚を言葉で表現できることは別だということです。

– 言葉をたくさん知っていても、それが自分の感覚とつながっていなければ表現としては不十分
– 難しい話についていける「賢い子」でも、「お腹がすいた」「眠い」という基本的な自分の状態を表現できない場合がある
– このようなとき、子どもは言葉の代わりに癇癪などの行動で表現しようとする

保護者ができることは…

1. 感覚と言葉をつなぐお手伝いをする
– 子どもの様子を観察し、「疲れているのかな?」「怒っているのかな?」など感情を言葉で表現してあげましょう
– これは乳児期から始められます

2.子どもの感情に名前をつける
– 「今、悲しそうだね」「嬉しいときはそんな顔をするんだね」など、子どもの感情状態に言葉を与えましょう
– これによって子どもは自分の感情を認識し、表現する語彙を獲得していきます

3. 自分自身も感情を言葉にする
– 「ママ/パパは今、嬉しいよ」「ちょっと疲れているから、少し休みたいな」など
– 大人が感情を適切に表現する姿を見せることも大切です

子どもが自分の気持ちを言葉で表現できるようになることは、単なるコミュニケーション能力だけでなく、心の健康と自己コントロールの基盤となります。感情を言葉にできない子どもは、成長して問題に直面したとき、適切に対処する術を持たないことがあります。

乳幼児期からの「感覚と言葉のつながり」を大切にし、子どもの感情表現を支えていくことで、子どもは健全な自己表現の能力を身につけていくでしょう。

子育ては長い道のりですが、今日からでも始められるこの「感情の言語化」のお手伝いは、子どもの将来にとって大きな贈り物です♪

ーーーーーーー
番組で扱ってほしいテーマがありましたら、お気軽にお問合せください♪
メール: contact@mamilia.jp
WEB: https://www.mamilia.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/mamilia55/
ーーーーーーー

093.「普通の生活」に戻りましょう

長期休み明けに子どもが「学校に行きたくない」と言い出すことは珍しくありません。特にゴールデンウィーク明けは不登校傾向が出やすい時期と言われています。どのように対応すればよいか、ポイントをお伝えします。

なぜ子どもは長期休み明けに気持ちが乗らないのか

1. リズムのリセット:
4月に新学期が始まり、やっと学校生活に慣れてきた頃に長期休みが入ります。これによって生活リズムがリセットされてしまいます。

2. 刺激と日常のギャップ:
休み中は楽しい予定や刺激的な体験が多くあります。それに比べて日常生活は刺激が少なく、「地味」に感じられます。

3. 不安感:
再び学校に戻ることで「お友達とうまくやれるかな」「勉強についていけるかな」という不安を感じることもあります。

保護者としての対応のポイント

1. 淡々とした日常を大切に

* 長期休み明けは「リセット」と考え、新学期がここから再スタートというつもりで過ごしましょう
* 普通の生活のルーティンを作り直すことが大切です
* 毎日が楽しくなくても良いと認めてあげましょう

2. 刺激よりも安定を

* 子どもが元気がないからといって、特別なご褒美や刺激的な体験を用意する必要はありません
* 「今日も頑張ったね、明日も起きようね」という日常を淡々と過ごすことが安心感につながります
* 刺激を与え続けると、子どもの要求はどんどん大きくなってしまいます

3. 丁寧に日常を聞き取る

* 時間割や授業内容、給食のメニューなど、学校での出来事を丁寧に聞いてあげましょう
* 子どもの不安を感じ取り、共感してあげることが大切です
* 日常の小さな話題に耳を傾けることで、子どもは安心感を得られます

大切なこと

子どもには刺激よりも「淡々と日々を過ごす満足感」を身につける力が必要です。これは一人でいる力や想像力、自立心にもつながっていきます。保護者が常に子どもを楽しませる必要はありません。

肩の力を抜いて、普通の生活に戻る手助けをしてあげましょう!
子育ては完璧を目指すものではなく、一緒に成長していくプロセスです♪

ーーーーーーー
番組で扱ってほしいテーマがありましたら、お気軽にお問合せください♪
メール: contact@mamilia.jp
WEB: https://www.mamilia.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/mamilia55/
ーーーーーーー

092.さぁ、休暇・休息を楽しもう!

まずは休暇と休息の違いを見てみましょう。長期のお休みを休暇と捉えるか休息と捉えるか…で、心持も変わってきますよ!
休暇:公式・公的なお休みで、日常から非日常へ移行する社会的な意味を持つ
休息:疲れを癒すなど個人的な要因によるもの、心身のリフレッシュが目的

子どもの視点で考える休みの過ごし方

1. 子どもにもスケジュールを共有する
– 子どもは大人が思うよりも理解力がある
– 小さなお子さんでもカレンダーを見せながら「赤い日はお休み」と説明するとわかる
– 「今日はここで、この日に保育園がまたある」など具体的に伝える
– 予定を伝えることは「子どもが自分で心に見通しを持つ練習」になる
– 堅苦しくなく「楽しみだね」という気持ちでカレンダーを一緒に眺める程度でOK

2. 年齢に応じた休みの意味の違いを認識する
– 年齢が上がるにつれて、「休暇」の概念(日常から離れる)が強くなる
– 学校生活が大変だった子は「学校の話はしないで欲しい」と思うことも
– 一方で「また学校が始まる」と不安に感じる子もいる
– それぞれのタイプに合わせた声かけが必要

3. 休息の時間を確保する
– テーマパークなど楽しい予定を詰め込みたくなるが、余裕を持たせる
– 「連休のパンパン予定は入れない方が連休明けがマイルド」になる
– 特に4月から頑張ってきた子どもには十分な休息が必要
– 休みの日にも子どもの意見を聞く「この日は予定がないけど、何がしたい?」

4. 学習のつまずきをフォローするチャンス
– 大人は「休みの間に挽回させたい」と思いがちだが、アプローチが大切
– まずは「学校頑張ったね」と労い、リラックスした雰囲気を作る
– 子どもから「算数わからない」などと言い出したタイミングを活かす
– 「どこが難しかった?見せてみて」と圧力をかけずに対応
– 「お休みの間にやるって偉い」「これで挽回できたね」と前向きな声かけを

連休の意義を考える
– 単に「日常を忘れる」だけでなく、「戻るべき場所の疲れを癒す」時間
– 何か引っかかりがあれば、それをほぐしておく良い機会
– 元気な状態で日常生活に戻れるよう準備する
– 特に連休明けの6月は長く休みが少ないので、この時期の休息が大切

子どもの不安や疲れに寄り添いながら、親子で見通しを持ち、心身ともにリフレッシュできる休暇を過ごすことで、連休明けもスムーズに日常に戻れるでしょう。子どもにとっても大人にとっても、心の力を抜いて楽しめる休日を大切にしてください​​​​​​​​​​​​​​​♪

ーーーーーーー
番組で扱ってほしいテーマがありましたら、お気軽にお問合せください♪
メール: contact@mamilia.jp
WEB: https://www.mamilia.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/mamilia55/
ーーーーーーー