083.思春期の子どもに必要なこと⑤ -逃げ込める環境-

思春期の子どもと過ごしていると、いろいろと注意したくなったり、しかめっ面になってしまったり…と保護者にとってもイライラ・息が詰まる…ストレスフルな状況になりやすいと思います。

それは子どもも同じこと。

しかし、子どもはまだまだストレスマネジメントが上手にはできません。
大人のように自由に時間やお金が使えません。
そんな状況でストレスからどう逃れるか…

多くの場合は引きこもるか逃げるか。

それをさらに追い込むと、子どもたちはどうしたらいいのかわからなくなって、大人の想像を超える行動をとることもあります。
リストカットやオーバードーズ(大量服薬)などは、最近の子どもたちの間で流行っている現実逃避の方法です。

この時期の子どもたちが抱え込んだストレスに対してどのように対応したら良いのかをお伝えします。

1. 思春期の特徴を理解しておく
– この時期の子どもは強い衝動性を持っており、これは単なる「我慢が足りない」という問題ではありません
– 子どもも親も、それぞれやり場のない気持ちを抱えやすい時期です
– 突発的な行動が起きやすく、慎重な対応が必要です

2. 子どもの「逃げ場」を確保する
– 家庭が安心できる逃げ場になることが理想的です
– 自室で過ごしたり、ペットと話したりできる環境を整えましょう
– 必ずしも家庭だけが逃げ場である必要はありません
– 安全な地域のコミュニティや学校などの居場所を把握しておくことが重要です

3. ルールの柔軟な見直し
– 子どもの成長に合わせてルールを調整することが大切です
– 例:小学6年生の時の門限が中学2年生には合わなくなることもあります
– 些細なルールの変更でも、子どもの安全や心の安定につながることがあります

4. 親自身のケアも重要
– 親も息抜きできる場所や時間を持ちましょう
– 家庭内で抱え込まず、必要に応じて:
– 学校に相談する
– 信頼できる親族に相談する
– 専門家に相談する

5. 具体的な対応のポイント
– 子どもが家庭内で感じている息苦しさの原因を探る
– 直接的な対話が難しい場合は、専門家などの助けを借りる
– スマホのルールやお小遣いなど、具体的な生活ルールを柔軟に見直す
– 子どもの行動を否定するのではなく、その背景にある気持ちを理解しようとする

大切なのは、この時期を親子で乗り越えるためのバランス感覚です。過度に厳しく制限するのではなく、かといって放任するのでもなく、子どもの成長に合わせて柔軟に対応していくことが重要です。

困ったときは、一人で抱え込まず、学校や専門家に相談することをためらわないでください。
思春期の子育ては多くの親が経験する共通の課題であり、専門家のサポートを受けることは当然のことです♪

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082.思春期の子どもに必要なこと④ -「揺らぎ」を許される環境-

思春期の子どもたちは、自分探しの大切な時期を過ごしています。この時期の変化や揺らぎは、とても自然で健全な成長過程なのです。
思春期の子どもたちがどんな「揺らぎ」を体験しているのか、
それにどう対応したらいいのかをお伝えします。

1. これまでの頑張りへの疑問
– 子どもたちは無意識的に親の期待に応えようと頑張ってきました
– 習い事や部活など、今まで頑張れていたことが急に頑張れなくなることもあります
– これは自分を見つめ直す大切なプロセスです

2. 現代の子どもたちの特徴
– 揺らぎを外に表現しにくい傾向があります
– むしろ「期待に応え続けているふり」をすることが上手です
– 内面で悩みを抱えていることも…

3. 性的アイデンティティの揺らぎについて
– 思春期には、性的指向について考えたり悩んだりするのはごく自然なこと
– 同性への親密な感情を持つこともある時期です
– これは成長過程の一部で、多くの場合は自然に過ぎ去っていきます

<親としての接し方>
– 過剰に反応せず、「そうなんだね」という受け止め方で十分です
– 子どもの揺らぎを温かく見守る姿勢が大切です
– あまり踏み込まず、子どもの気持ちに寄り添うことを心がけましょう

この時期の変化や揺らぎは、すべての子どもが経験する自然な成長の過程です。
親として不安になることもあるかもしれませんが、これらの変化を「揺らぎ」として受け止め、温かく見守ることで、子どもたちは自分の道を見つけていくことができます。

思春期の子育ては決して簡単ではありませんが、あなたの子どもも、そしてあなたも、きっと大丈夫です。
この時期を乗り越えるための準備は、これまでの時間をかけてやってきているので…
お子さんのこと、そして自分のことを信じて♪

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081.思春期の子どもに必要なこと③ -話せる環境-

思春期の子どもは、自分から心の内を話してくれません。
でも、話さないから大丈夫というわけではないというのはわかる。
けど、どう話したらいいのか…

我が子に話してほしい時の「話せる環境づくり」の工夫についてお話しします。

1. 思春期の子どもの心理
– なかなか自分からは話をしてくれない
– 悩みがあっても、自分でも気づいていないことも
– 特に身近な人からの言葉に敏感で、傷つきやすい時期

2. 子どもの話を聞くためのヒント
– 「物言わぬ相談役」を大切に
* ペットは最高の聞き役になってくれる
* ぬいぐるみも心強い味方に
* おじいちゃん・おばあちゃんは、優しく受け止めてくれる理解者

3. 親として心がけたいこと
– 「壁」や「鏡」のような存在に
* 子どもの言葉をそのまま受け止める
* すぐにアドバイスしたくなる気持ちを少し抑える
* まずは子どもの気持ちに寄り添ってみる

4. 大切なポイント
– 完璧な親を目指しすぎない
– 教育や批判は一旦脇に置いておく
– 他に相談できる人がいるなら、それも大切な選択肢
– 親自身も穏やかな気持ちで接するよう心がける

このように、思春期の子どもとより良い関係を築くためのヒントはいろいろありますが、それをやれる環境か?心境か?というのはそれぞれです…
できそうなことがありましたら、挑戦してみてください♪

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080.思春期の子どもに必要なこと② -自分を知る環境-

思春期の子どもたちは、家族から少しずつ距離が広がり、友人や先輩、先生と関係性を広げていきます。その中で、家族以外の文化を知り、自分で気づかなかった自分の一面に気づき、徐々に「自分」について考えが深くなっていきます。
これは、思春期以降の‘青年期’でとても大事なテーマで、理想の自分になる!夢を実現する!などの「自己実現」の土台になります。

思春期のウツウツとした悩ましい姿は、未来の自分にたどり着くためのサナギの時期と言ってもいいかもしれません。

そんなサナギちゃんたちをどう見守ればいいのかお伝えします。

1. 思春期は「自分探し」の入り口
– この時期の子どもは自然と自分について考え始めます
– ただし、これは人生における自己探求の「始まり」に過ぎません
– 大学進学や職業選択など、その後も自己実現の道は続きます

2. イライラや友人関係を通じた自己理解
– 思春期の子どもは、なぜイライラするのかを考えることで自己理解を深めます
– 友達との関係や友達の嫌な部分を見ることで、自分自身を知っていきます
– 家で友達の愚痴を言うのは、不快感を出す場所として重要です

3. 親の適切な関わり方
– 子どもが愚痴を言う時は「あなたはそう思うんだね」と受け止めるだけで十分
– 「あなたはどうしたかったの?」など、子ども自身に考えさせる質問をする
– 正しさを教えようとするのではなく、子どもの気持ちに寄り添う

4. 自分を知るための環境づくり
– 一人で過ごす時間を大切にする
– 子どもが親に近づいてきた時は、それを関係を深めるチャンスととらえる
– スマホや勉強など様々な刺激の中で、自分と向き合う時間を確保することが大切

5. 親の期待との向き合い方
– それまで親の期待に応えて育ってきた子どもが、自分の意思を持ち始めます
– この時、親が自分のレールに戻そうとすると、子どもの自己実現が難しくなります
– 親は「この子は本当は何がしたいんだろう?」という視点で見守ることが大切です

最後に大切なこと
思春期の子どもの変化は、成長の自然な過程です。親は子どもの自己探求を見守り、安心して話ができる存在となることで、子どもの健全な成長を支えることができます♪

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