042.【シリーズ 人間関係の発達 その⑩】各発達段階で力を獲得しそびれてたらどうなる?パート④(心の中にママがいないままだったら…)

マーラーの理論の最後の段階は、お母さんがそばにいなくても、心の中にお母さんのイメージを持つことができるようになることです。

物理的に母親が不在でも、精神的には母親と一体化した感覚を持てるようになります。
この感覚を獲得できないと、人間関係での自立が難しくなる可能性があります。

この大事な感覚を獲得するために、親として大事なこととは…
それは、親の情緒面が成熟していること…(ドキ!グサ!!)

子どもは怒った母と優しい母は別人のように体験しています。
この2人の母親が1人の人だとわかることが、発達の大きなステップになります。

怒ったら怒ったまま、不機嫌のまま。
子どもが機嫌を取ることで、元に戻る…

これでは親の顔を気にする子になってしまい、判断基準が‘親の機嫌’になります。

大人は、自分の機嫌は自分で取りましょう。
感情的になることは悪いことではないです。
その後が大事。伝えることを伝えたら、元に戻る。
怖い思いをさせてしまったのなら「ごめんね」と伝えていいのです。
「それだけ大事なことだったの」と、次の伝え方を考えればいいのです。
やり場のない気持ちは、子育て仲間に話しましょう。
愚痴ってもいい。その相手は‘我が子’ではありません。

「子育ては修行」と言われる理由はここらへんにありますかね…

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