子どもが自分の気持ちを言葉で表現できるようになることは、健全な感情発達において非常に重要です。感情を言葉にできない子どもは:
– 自分の感情をコントロールすることが難しくなる
– 欲求不満を感じると、癇癪や問題行動として表れやすくなる
– 他者からの言葉による誘導に影響されやすくなる場合がある
子どもの言語発達において最も重要なのは、「感覚と言葉をつなぐ」ことです。
感覚と言葉をつなぐことが、言語化の始まりです。
1. 赤ちゃん期:感覚の世界
– 赤ちゃんは言葉のない世界で、感覚を通して世界を知っていきます
– 暑い、寒い、痛い、心地よいなどの体感が彼らの世界観の基盤になります
2. 大人の役割:感覚に言葉を与える
– 赤ちゃんが泣いたとき、単に「泣いた泣いた」と言うのではなく
– 「お腹すいたのかな?」「おしっこ出たのかな?」など、赤ちゃんが感じているであろう感覚に言葉を当てていく
– これが独り言のようでもOK。赤ちゃんはしっかり聞いています!
興味深いのは、言葉をたくさん話せることと、自分の感覚を言葉で表現できることは別だということです。
– 言葉をたくさん知っていても、それが自分の感覚とつながっていなければ表現としては不十分
– 難しい話についていける「賢い子」でも、「お腹がすいた」「眠い」という基本的な自分の状態を表現できない場合がある
– このようなとき、子どもは言葉の代わりに癇癪などの行動で表現しようとする
保護者ができることは…
1. 感覚と言葉をつなぐお手伝いをする
– 子どもの様子を観察し、「疲れているのかな?」「怒っているのかな?」など感情を言葉で表現してあげましょう
– これは乳児期から始められます
2.子どもの感情に名前をつける
– 「今、悲しそうだね」「嬉しいときはそんな顔をするんだね」など、子どもの感情状態に言葉を与えましょう
– これによって子どもは自分の感情を認識し、表現する語彙を獲得していきます
3. 自分自身も感情を言葉にする
– 「ママ/パパは今、嬉しいよ」「ちょっと疲れているから、少し休みたいな」など
– 大人が感情を適切に表現する姿を見せることも大切です
子どもが自分の気持ちを言葉で表現できるようになることは、単なるコミュニケーション能力だけでなく、心の健康と自己コントロールの基盤となります。感情を言葉にできない子どもは、成長して問題に直面したとき、適切に対処する術を持たないことがあります。
乳幼児期からの「感覚と言葉のつながり」を大切にし、子どもの感情表現を支えていくことで、子どもは健全な自己表現の能力を身につけていくでしょう。
子育ては長い道のりですが、今日からでも始められるこの「感情の言語化」のお手伝いは、子どもの将来にとって大きな贈り物です♪
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