我が子には、思いやりがあって優しい人であってほしい…と願う方は多いのではないでしょうか。
では、優しい人になってもらうために、子育てでどのようなことをしていますか?
優しい行為をさせようと直線的な関わり方をすると、あまり効果は得られません…
今回は、我が子に優しい人になってもらえるよう、日頃の子育てでどのように関われば良いのかを話しています。
1. 親の過度な「正しい行動」への指導について:
– 親は子どもに思いやりや優しさを教えたい気持ちから指導してしまう
– この方法は逆効果になる可能性がある
– 子どもは「自分より他人が大事」「自分の気持ちを分かってくれない」と感じてしまう
2. 子どもの思いやりの発達について:
– 2-3歳での「思いやり」的な行動は、主に大人の真似や学習した行動
– 5歳以降になって初めて、本当の意味での思いやりが芽生える
3. 5歳以降の発達的特徴:
– より深い人間理解が可能になる
– 自分の行動が他者に与える影響を理解できる
– 「痛みを伴った優しさ」を理解し始める
– 罪悪感や後悔の気持ちを理解できるようになる
4. 重要な学びのプロセス:
– 他者を傷つけてしまう経験自体が重要な学びとなる
– この経験を通じて、心からの謝罪や反省が生まれる
– 将来の行動改善につながる深い理解が育まれる
5. 大人の効果的な関わり方:
– 「こうすべき」という指導ではなく
– 「あなたはどうしたかったの?」と子どもの気持ちを聞く
– 「不本意ながらこうなっちゃったんだよね」と状況を理解する
– 「あなたの気持ちはわかってるよ」と共感を示す
6. アドボケイト(気持ちの代弁)の重要性:
– 子どもの気持ちを言語化して代弁する
– 「今譲るべき」「ごめんねは?」といった指導的な声かけを避ける
– 「どうしても遊びたかったんだよね」と気持ちを認める
– 「じゃあどうしよっか」と一緒に解決策を考える
7. 5歳以降の関わり方:
– 子どもは自然と「痛みを伴った優しさ」を理解するようになる
– 「ママ傷ついたわ」などと言って教える必要はない
– 子どもは周りの状況をよく観察し理解している
– 子どもが自発的に「ごめんね」と言ってきたら、そのまま受け止め「ありがとう」と返す
以上のように、子どもの感情発達を支援する上で、指導的なアプローチよりも、感情に寄り添い、言語化を助けるアプローチが効果的です。特に5歳以降は、子どもの自然な感情の発達を信頼し、それを受け止めることが重要です♪
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